私とベーコンの絵との出会いは中学か高校の時に教科書に載っていた(と思う…)
「教皇」です。西洋美術史か何かの流れの中にごく小さく載っていた絵でしたが、とても印象的だったので覚えていました。
それから数年後大学時代にイギリスのどこかの美術館で「教皇」シリーズの中の一枚を見たような記憶があります。
どちらもぼんやりとした記憶ですが、絵を見るたびに心がザワザワとする感じは覚えていました。怖いもの見たさという感じでしょうか。
その感じを確かめようとベーコン展に行ってきました。
彼は絵から「意味」を読み取る必要は無いと考えていたようです。( 極論になりますが)
そのために人物の顔を原型が分からないほどに歪めて描いたり、わざわざ絵にガラスをはめて絵と鑑賞者の間に壁を作ったりしたのだそうです。
なにかが感じられればそれでいい。
今までのベーコン体験で単純に絵から恐怖とか不安などを感じました。それだけでベーコンの意図に少しでも触れていたことが今回分かってとても興味深かったです。
でも「教皇」は無かったー
今回ベーコンのモチーフである人体から、身体を使った芸術であるダンスを絡めて展示がありました。
その中に舞踏家、振付家である土方巽さんの舞踏譜やそのためのスクラップブックなどが紹介されていました。土方さんは暗黒舞踏という新しい舞踏形式を確立した方だそうです。
実際に踊っている映像も流れていましたが…かなりハイレベルすぎて、難解で、なんて言うか…トラウマになりそうです。
ご興味がある方は調べてみて下さい。
ベーコンと言えばこのイメージ!! |